近代大阪職人図鑑【大阪歴史博物館】

少し間が空いてしまいましたが、先日行ってきた大阪歴史博物館の特別展をご紹介です。
開館15周年を記念した『近代大阪職人図鑑』です。
大阪といってまず思い浮かぶのは食い倒れ(笑)。それから豊臣秀吉に代表される群雄割拠の大名や武士、ナニワの商人といったところでしょうか。
なので、大阪職人? と思って観始めたら、その多様さと技術の高さにびっくり。
芸術的な花瓶から本物そっくりの生人形、しなやかに動きまくる龍の自在置物まで、なんで今まで知らなかったんだと悔しくなるくらいの逸品が盛りだくさんです
ほんの数センチ四方の中にこれでもかとディテールを詰め込んだ根付もいいですね! こういう掌サイズの、手元において愛玩できる三次元作品は大好きです(もちろん展示品を触ることはできません)。日常のひそやかな楽しみといった風情が微笑ましいです。

幕末から明治にかけて時代が大きく動き、刀鍛冶や甲冑制作者たちは顧客を失って途方に暮れ、苦肉の策からその技術を生かした芸術作品を創り始めた、という事情もあったようで、そのせいか、観賞用とはいえ糊口をしのごうとする妙な迫力があります。その一方で、緒方洪庵のお膝元らしく実用的な人体模型があったりして、スキルを活かして生きのびようとする気持ちはいつの時代も同じですね。
動機はどうあれ、その完成度は素晴らしい。日本人は観察力に優れ、それを自分の中で再構築し、再現する器用さを備えているのだなと改めて思います。自然を相手に作物を育ててきた遺伝子のなせる業なのかもしれません。
こういうのを見ていると、自分でも何か作りたくなってきます。上手い下手は別にして、自分の手の内から形あるものが生み出されるのはとても楽しそうです

(画像は大阪歴史博物館のサイトから転載いたしました。)
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