『花鳥賞玩』 ~兵庫県・頴川美術館~

甲東梅林の帰りに立ち寄った頴川(えがわ)美術館。大阪の銀行家によって1971年(昭和46年)に設立されたものです。
『花鳥賞玩』 のタイトル通り、桜、桃、椿に蓮、芭蕉などの草花や、鶏、猿、ウサギなどの動物をモチーフにした屏風や掛け軸が展示されていました。
小さな美術館ですが(パンフレットも手作り)、思わずほおおっと近寄りたくなるいい画が並んでいました。
応挙が出ているというので行ったのですが、ひと目でそうとわかる鯉鮒図で、写生の見事さが際立った一品でございました。
ほかも、美しい色合いで生き生きと描写された動物や花たちが春を感じさせる作品たちで、気分が華やぎます。
秀吉のお膝元という土地柄か、大阪や兵庫にはお茶関連の美術品でいいものがたくさんありますね。この美術館にも重要文化財の長次郎の器が収蔵されているんだとか。ただメインの収蔵品は絵画で、ざっと名前を挙げるだけでも土佐光起、長澤芦雪、尾形光琳、俵谷宗達、能阿弥、竹内栖鳳、小林古径とそうそうたる顔ぶれ。何度か通って全部拝見したいものです。
年間を通した文化講座や実技研修に力を入れているだけあって、ここのロビーには美術書がたくさん置いてあり、受付で申請すれば自由に閲覧することができます。今回は応挙の写生集を拝見したのですが、主だった作品が大きな図版で紹介されていて、見応えがありました。
日本人は本当に昔から、自然を愛でてきたんですね。何百年も前の人たちと同じ気持ちで梅を愛でているかと思うとちょっと嬉しいです

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