ぶらっとJapan

足の向くまま、気の向くまま。おもに京都・大阪近郊をぶらぶらするブログです。

丹波の窯元路地歩き

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自然に囲まれた仕事場。

兵庫県にある日本六古窯のひとつ、丹波焼の郷に行ってきました。4月、5月の土日は窯元を訪問するガイドツアーがあるということで、それに参加です

丹波は焼き物はもちろん、豊かな自然も見どころのひとつ。集合場所の陶芸美術館前からお散歩気分で窯元へ向かいます。

美術館前からスタート。

ご利益のありそうな神社。

 

さりげなく置かれている器たち。

作陶と農業を兼業している人も多いそうです。

正確にどの辺りかは不明ですが、伊藤若冲も一時期丹波に隠棲していたことがあると聞きました。そこで見た自然が後の作品に活かされたとも。確かにここならたくさんの虫や花が見られそうです。

本日お邪魔したのは、丹波立杭焼伝統工芸士がいらっしゃる大熊窯です。

大量の木。

現役感ばりばりの窯。

京都で河井寛次郎の窯を見たことはありますが、現役で使用しているものを見るのははじめて。汚れ具合とか、乱雑に貼り付けられた土とか臨場感あふれる様子は迫力がありました

作業場に一本花の木があって、その花びらが至るところに散っているのが印象的でした。季節の移ろいを感じながら仕事をするっていいですね。

丹波焼きは800年以上の歴史がありこちらの窯元はその技術を今に伝える方です。

目の前で土をこねてくださいましたが、慣らしで数度土をこねただけで表面が綺麗な波状の層になってびっくり。それをろくろに乗せて、小さな湯のみから椀、徳利などを次々と作ってくださるのですが、それはもう魔法のようでした。触れるか触れないかの微かな動作で、土が細くとがり、次に平らになる。さらにくぼみができ、その側面が丸みを帯びる。その一連の作業がごく短時間で行われるのです。

最後に大きな縦長の壺を作ってくださいましたが、濡れた手拭いや木のへらなどを巧みに使ってこれもあっと言う間。道具を取るために手を離した時に、壺の口の辺りがゆらゆらとたわんで、とても柔らかいものであることがわかります。軽くやっているように見えますが、思い通りに成形していくのはホントに繊細な作業なんですね。

後で陶芸をたしなむガイドの方にうかがったら、曲面を作るのは、とてもとても難しいものだとか。

その指の動きが忘れがたく、帰りに湯のみを一つ買って帰りました。まっすぐな円筒形に見えますが、手に取ると真ん中が少しくぼんでいるのがわかり、実にしっくりと掌に馴染みます。少し大ぶりなのは、作った方が男性だからでしょうか。目の前で見た魔法の指が作り出したと思うと愛着もひとしお。ゴキゲンでお茶をいただいています